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離職率から見えてくる労働環境

水曜日, 9月 28th, 2016

誰もが仕事を選ぶときは、安定した職場で働きたいと思うはずです。では、どのような仕事の転職率が高いのか、業界ごとに比較してみましょう。

離職率の高い業界では、大卒者の約3割が、3年以内に転職するというデータが出ています。このように離職する率が高い職業は、教育などの学習支援に関わる職業、飲食や宿泊業などが挙げられます。一方、離職率が低い職業には、採石業や鉱業、水道、電気、ガス業などが挙げられます。なぜこのように、職業ごとに大きな差が出てしまうのでしょうか。

実は、離職率が高くなる職業には共通の理由があるのです。その具体例の1つとして、賃金が低いということが言われています。教育など学習支援に関する職業では、20歳から24歳の平均年収は284万円です。また、飲食業の年収は242万円です。これと比較して、採石業や鉱業は328万円、水道、電気、ガス業では362万円となります。比較すると賃金に大きな差があることがわかります。

それ以外にも、勤務体制によって離職率は異なります。離職率の高い職業では、休日が週1回しかないなど、ハードな勤務体制を取っています。特に教育業では、休みの日も教材を作る作業をしなければならないため、体力、精神面で疲労がたまりがちになってしまいます。離職率が低い職業では、このようにハードな勤務体制はなく、時間をかけて研修などを行い、良い人材の育成がなされているのです。

労働環境や待遇が良い職場ほど、離職率は低く、定着率は高くなるため、採用されることが難しくなるともいえるのです。転職する際は、離職率の有無をしっかり調査しておくといいでしょう。