福祉のお仕事と職種

豊かな時代になった今、一人一人が幸福度の高い生活を実現するために、福祉の仕事の需要が高まっています。みなさんは「福祉」と聞いたら「高齢者介護」をまず思い浮かべるのではないでしょうか。少子高齢化が進み、手助けなしでは生活が難しい高齢者の方がどんどん増えており、猫の手でも借りたい、という高齢者介護施設が後をたちません。もちろん高齢者への支援というものは多くの人々に関わることで重視すべき問題ですが、しかし、「福祉業界」というのは高齢者介護だけではありません。そこにはさまざまな職種があり、すべてのお仕事の方々があらゆる年代の人々の生活のために頑張っているのです。

高齢者に次いで手助けを求めているのが障害者です。体が動かせず一人では何もできない方や自分のやりたいことが思うようにできない方たちにとって、これらを支援してくれるお仕事の方がいるというのは、非常に重要なことであり、最悪命にもかかわることです。また、児童支援という職種も重要度を増してきています。虐待による精神の影響で学校や生活の場にうまく馴染めない子や、外に出ることができない子に、社会に出られるよう支援することは、その子にとってもこれからの日本の未来にとっても重要になります。

その他、こういった施設や特定の人々にだけでなく、いわゆる健常者の皆さんもより安全に過ごせるようにすることを目的とした職種もあります。バリアフリーの対応を推進したり、近所の方々が触れ合える催しを企画したりするお仕事です。年齢や環境に関わらず、全ての人が安心して暮らせる環境を整えるということが、福祉業界のお仕事なのです。